マーケティング・ストラテジストを目指す皆さんに、明日の糧にして欲しい、明日を切りひらく武器にして欲しい、と考えて、去年マネージャー達で選んだ珠玉の10冊。このまましまい込んでおくには、あまりにももったいないので、ここでお披露目。
10冊全部揃えると、30,000円弱。決して安くはないけれど、それでも、マーケティングストラテジストとして、クライアントとの、世界のストラテジストとの、共通言語を学ぶためには、決して悪い投資にはならないはず。
1. 競争優位の戦略:いかに高業績を持続させるか
M.E.ポーター ダイヤモンド社 1985年 8,180円
戦略といえば、ポーター。少し古いですし、価格も高いです。しかし、戦略論の古典ですから「戦略」を語る上で外せない1冊です。今や常識であるバリュー・チェーン(価値連鎖)も本書で示された考え方。
2. 急に売れ始めるにはワケがある:ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則
マルコム・グラッドウェル著 ソフトバンククリエイティブ 2007年 819円
「Tipping point」が原題。Tipping pointとは、徐々に拡大してきた現象が爆発的に拡大する社会的臨界点をさします。ネット時代の普及論として有名。
3. 広告心理
仁科貞文・田中洋・丸岡吉人 電通 2007年 2,100円
マーケティングコミュニケーションの心理的側面を解説した名著。最初から読むよりも、辞書的に使うほうが実用的かも。
4. ブランド優位の戦略:顧客を創造するBIの開発と実践
デビッド・A・アーカー ダイヤモンド社 1997年 4,620円
ブランド・コンサルティングの考え方の基礎。原題は「Building strong brands」。副題のBIは、ブランドアイデンティティの略。強いブランドを作る方法を豊富な事例で解説しています。ブランド関連で1冊選ぶとするとこれ。
5. 原因を探る統計学:共分散構造分析入門
豊田秀樹・柳井晴夫・前田忠彦 講談社ブルーバックス 1992年 945円
共分散構造分析の入門書。数式そのものでなく、「数式の意味」を書いてあります。聞き手が難しいと思っていることを説明するプレゼンテーション技術の参考書としても使えます。
6. アカウント・プランニングが広告を変える:消費者をめぐる嘘と真実
ジョン・スティール ダイヤモンド社 2000年 2,520円
アカウント・プランニングの古典。著者はグッビー・シルバースタイン・パートナーズのアカウント・プランナー。「got milk?」など事例も豊富。
7. 売れるもマーケ当たるもマーケ:マーケティング22の法則
アル・ライズ/ジャック・トラウト 東急エージェンシー 1994年 1,529円
マーケティング最大の発明「ポジショニング」は、ライズとトラウトによる。その2人がマーケティングとは消費者の心の中のパーセプションの戦いだと主張しています。
8. 明日の広告:変化した消費者とコミュニケーションする方法
佐藤尚之 アスキー新書 2008年 780円
ネット時代に広告の将来はどうあるべきかのヒントが詰まっています。わかりやすい、シンプル、納得できるプレゼンをするヒントとしても是非。
9. ロジカル・シンキング:論理的な思考と構成のスキル
照屋華子・岡田恵子、東洋経済新報社 2001年 2,310円
著者は、マッキンゼーのエディター。仕事は、マッキンゼーの提案書や報告書、プレゼンテーションなどの論理構成や言葉を受け手の立場からチェックし、改善策を提供すること。ロジカル・シンキングの基礎を1日で理解できます。
10. Perfect pitch: The art of selling ideas and winning new business
Jon Steel, John Wiley & Sons Inc 2006年 $29.95
私たちのすばらしいアイデアが最低のプレゼンテーションで損なわれないように。ストーリーテリングによって人を動かす技術の本。2012年ロンドンオリンピック招致のためのプレゼン事例も紹介。




