僕らのような仕事をしてても、最近、周囲に調査ギライなワカモノたちが増えてきてる。コミュニケーションデザインやら、ビッグアイデアやら、360°を夢想して、調査なんてものは古くさくてdullなものに見えてるらしい。
何か少し、勘違いしてる気がする。ごくごく普通にアイデアと呼ばれるものに、単にその面白さや斬新さに惹かれて、盲目的に数億のおカネを投じるクライアントは、多分いないだろう。
ノントラディショナルな展開が求められ、コミュニケーションの仕組みそのものの革新性が求められているからこそ、強く求められているのが『アイデアのアカウンタビリティ』なのである。
渾身のチカラをこめて見つけ出したアイデアを、クライアントやチームに対してロジカルに説明し、他のヒト(競合社)のそれに対する優位性について戦略的な観点な検証を行って、しっかりとした基盤の上で提案を行うことが、今こそ強く希求されている。アカウンタビリティがあるからこそ、クライアントやチームは、まるで荒唐無稽とも言えるアイデアに賭けることができ、魅力的なコミュニケーションを実施することが出来る。実態的なコミュニケーションの提案実行において、『アイデア』と『アカウンタビリティ』は不可分の概念となっているのである。
この『アイデアのアカウンタビリティ』を支える意味で、調査はとっても使いやすくて強力な武器となる。定量/定性での市場調査、業界調査に基づく3C分析やSWOT、さらにはこれらの調査に基づくビビッドで興味深いターゲット/業界インサイトが、アカウンタビリティを支え、提案したアイデアを実行へとつなげていく。
実際、たかまつさんやうちやまさん、やまだくんやきしくんなど、当世第一品と呼ばれるコミュニケーションデザイナー達は、皆、実に上手に調査を使い倒す。彼らのアイデアは、それそのものの斬新性もさることながら、調査とインサイトに支えられたアカウンタビリティがあるからこそ、輝いて見え、実行につながって行くのである。
アイデアや知恵で稼がなければならない時代だからこそ、知恵のアカウンタビリティを高めることに、もっともっと注意を払っても良いんじゃないだろうか。