März 2011アーカイブ

「日本の報道は真実を伝えてない」米国に住む複数の友人からそう言われて、CNNとDeutche Welle、BBCを見比べてみた。

あくまで僕の感想だけど、確かに日本の報道はシュアではないけど、その一方で米国やドイツの報道がフェアだとは感じなかった。

今の時点では、客観的に判断できる程の情報は誰も持ち得ていないし、状況の読み取りは、(程度の差こそあれ)どうしても主観に左右される。そして、その主観の背景には、各国の記者たちやひいては聴きてである国民の信条みたいなものが深く絡んでくる。

米国やドイツの報道の過剰とも思える危険性強調の背景には、政府や大企業のごまかしを暴き、広く情報を公開することこそが使命なのだという、彼らの信条があるのだと思う。

その一方で、日本の記者たちの信条には、企業や政府との対決、という軸ではなくて、むしろ「現場への無制限の信頼」みたいなものがある気がした。

僕自身も、申し訳ないけど偉い方がTVの前で話す言葉には、ほとんど信頼を感じられなかったけれど、でも、瓦礫だらけの現場で、言うこときかない設備をなだめすかしながら、命はって温度を下げようと闘っている人達の、そのひたむきさと努力には、顔も名前も知らないのに圧倒的な信頼を寄せている。

この、コミュニティのために闘う「現場のひたむきさを信じる力」と、同時に自分自身がその立場になった時に「ひたむきに努力する」はずという矜恃こそが、日本が日本人として世界に誇れるアイデンティティなんだと思う。

そんなコミュニティに対しての真摯さがあるからこそ、避難所や配給での助け合い、帰宅難民時の助け合いが可能だし、原発事象に対してのエキセントリックに反応しないんじゃないだろうか。

日本は、コミュニティに対しての真摯さとひたむきさに支えられた『正義のコミュニティ』の国なんだと思う。そしてそれは、皮肉なことに米国の最高学府で、サンデル先生が説いている理想のコミュニティの姿にも重なる。

落ち着いたら、久しぶりに『ラストサムライ』観てみよう。それに、『菊と刀』も読み直したいし。



余談だけど、結局、一番客観的で論理的なのはBBC(英)だと思った。さすが、COMMON SENCEの国!

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