今、代理店にこそ求められるイノベーション

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最近、グローバルの仕事をしていて、つくづく代理店に今こそ求められているのはイノベーションなんだな、と痛感してる。しかも、広告やキャンペーンのイノベーションではなくて、ビジネスモデルと付加価値そのものイノベーション。

例えば商社は商流を新しく開墾することで、継続的にお金を儲けるカラクリを創り続けてる。新しい消費拠点を作って、そこへモノを流し込むカラクリを作ることが商社の本質。工場建設の資材運搬や、港での荷物の一時保管とか、そういう細かいところまでを行いながら、大きな商流を作り上げ、おカネが落ちるカラクリを作り続ける、これが商社のビジネスモデル。

昔、この商社のビジネスモデルとドメインは商圏という言葉で表現されていた。今から20年ほど前に、商社が大きな危機に瀕してしまった時、当時勃興したネットという新しい商圏を押えられなかったこともあるだろうが、なによりも、港だとか、倉庫だとか、ロジスティックスだとか、小麦だとか、旧弊の商圏にしがみついてしまったことが、自らの危機を招いたんだと思う。

でも、あれから時間を経て多くの商社はすっかりリカバーした。それは、商流にイノベーションを起こし、商圏を開墾し続けているから。このダイナミズムが商社の利益率と自負とを支えているんだと思う。

顧みて、代理店は、我々はどうだろう?通信社のニュースに広告を付けた時、マーケティングという概念を日本に本格導入した時、TVというメディアを開拓した時、確かに代理店は、コミュニケーションにイノベーションを起こし、新しいおカネが流れるカラクリ、代理店にとっての商圏を確立したかもしれない。

そして、ネットという新しい情報の流れについても何とか乗りこなし、デジタル化の流れの中でもこれをモノにしているようにも見える。でも、これは国内のこと。クライアントとの関係、メディアの支配力、資本力といった、旧弊の商圏にしがみついて、その汁を最後まですすろうとしているに過ぎないのではないか?

だからこそ、海外や、オープンイノベーションや、コンソーシアムや、その他新しい領域ではなかなか相手にされない。理由は簡単。我々は自らの商圏のイノベーションを怠って、自前の新しく儲けるカラクリを作り得ていないのだから。代理店と組んだって、新しいカラクリを活用することはできない、前向きに未来を創る意識がないヒト達と話しても、得るものがあまりない。お得意ならずともそう思うだろう。

我々は、国内だけでなく、荒波に揉まれる海外でも、マーケティングとコミュニケーション、さらに本質的には消費者意識にイノベーションを起こして、そこで儲けるカラクリを作らなきゃならないんだと思う。例えば、比較サイトのベトナム版とか、もちろんコンテンツマーチャンダイズのプラットフォームとか、コンテンツによるプラットフォームとか...

ビジネスで勝ち残るのは本当に難しい。意思決定に時間のかかる大企業ならなおのこと。そして、我々はこのビジネスを変革し続けながら、新しい地平を目指さなければならない。未来の商圏を創造し続けなければならない。クリエイティビティを武器に・



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このページは、maroが28.08.12 0:39に書いたブログ記事です。

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