DOP&Colorist : 水平分業のプロフェッショナリズム

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つい先日、競合ピッチでご一緒した制作会社の役員の方から面白い話を聞いた。
映像制作の現場に本気でデジタルが導入され、さらに4Kの導入が進もうとしている今、米国やオーストラリアなどの制作の現場に、日本ではまだ見られない大きな変革が起こっているというのだ。

その立役者となっているのは、DOP(Director Of Photography)とColorist。DOPとは、主に撮影の現場で、フレーミングとその中にある光のすべてに責任を取り、映像をデータとして定着させるヒト。一方で、Coloristはシューティングされたデジタル素材を基盤に、ディレクターの指示のもと、Da Vinciなどの機材を活用したグレーディングという作業を通じて、アウトプットとなる映像のすべての色世界を創造し管理する。

最近のハリウッド映画や、一部の作品性の強いCMを思い浮かべてもらうと、本来の色合いではないものの、高度にコントロールされ、一貫した世界観を実現している高品位な映像に思い当たるだろう。それこそがDOPとColoristの仕業。この二つの職種は、デジタル化の深化とともに脚光を浴び、今や高品位な映像制作の現場では欠くことのできない存在だという。

DOPとColoristの組合せの中では、映像制作のプロセスは水平分業され、それぞれのSOWとJob Discriptionが明確化された形で、各々のプロフェッショナリズムが発揮されている。一方で、日本の映像政策の現場では、未だにカメラマン、ライトマン、編集さんという区分が主流のまま。映像制作においては、未だに垂直分業された職人の方達が、一体化されたチームとして動いている。

もちろん、垂直分業型チームには、彼らでしかできない映像のあり方がある。しかし、来るべき4K時代において、そして映像作品の品位にさらに価値が出てくる中で、水平分業型のシステムの採用と進展にも、それぞれのスキルの進展とプロフェッショナリズムの育成という観点から大きな価値があるのではないか?

そして、環境変化の中、垂直分業型から水平分業型のプロセスの組み替えというテーマは、他の業務やプロセスにおいても、やはり当てはまるのではないだろうか?環境変化における、新しいプロセスの実現と、そこでの人材やチームのあり方について、改めて考えさせられる話だった。

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このページは、maroが 8.07.13 22:55に書いたブログ記事です。

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