そのビジネス・エコシステムは、輸出可能なほど強いのか?

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先日の新聞記事で、日本の郵便システムのロシアへの輸出が話題になった。

郵便を支える機械やソフトウェアだけではなく、配達までを含めた全体の仕組みや、継続的運営を可能とする細かいノウハウ、これらを実装するための講師とプログラム、それら全体を提供する典型的な「インフラ輸出」である。

平均的遅延が1分以下と言われる新幹線に代表されるように、我が国の社会の強みは、個々の機械やソフトウェアというよりは、運営ノウハウや、業務関連教育等、それらをすべて統合した全体的なスキームの精度の高さと安定性にある。中国等の諸国が単体製品の品質とUXまで含めた魅力で競争力を高めつつある中、我が国の輸出のあり方が、インフラ輸出に移行していくのは必然なのだろう。

ここで、ひとつの論点が惹起される。「今、自らが展開している事業をめぐるエコシステムは、「インフラ輸出」として世界に輸出できるほどに、十分な競争力を有しているだろうか?」

実際に輸出するかしないかは別として、輸出に耐えられるほどに精度高く、安定していて、何よりもエコスステムとして魅力的なものでなければ、多くの業界でバリューチェインの再編が進む中、筋肉質でアジャイルな新たなイノベーター企業、あるいは水平統合型の企業に凌駕されてしまうだろう。

我が国の輸出がインフラ輸出型へと展開していく今は、事業者にとっては、自らのエコシステムの競争力を見つめ直す格好のチャンスと言える。


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このページは、maroが 3.11.16 9:23に書いたブログ記事です。

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